月曜日、朝一番で通勤前にかかりつけの内科へ向かった。
健康診断で尿酸値、コレステロール、γGTPが高いと言われ、この病院へ定期的に通っている。
1ヶ月に一度、尿酸値を下げる薬を処方してもらっているのだ。
受付の前に37.5℃以上の発熱が7日以内にあったか聞かれる。
本日朝の体温は36.9℃、昨日はマックス38.6℃をマークしていた。
嘘をついてもしょうがないので、正直に昨日発熱があったことを伝える。
すると院内には入らないよう伝えられ、外で看護婦さんから色々と症状を聞かれる。
現在は平熱ということから、症状を聞いて、医師の判断で院内に入って診察できるかを決めるとのこと。
もし出来ない場合は、別の病院を紹介するので、そちらに移動してほしいと言われる。
歩くとずきずきと下腹部が痛むので、この状態で他の病院に移動などはしたくない。
すがるような思いで、晩秋の寒風にさらされながら待っていると、院内に入って良いとのこと。
検査をするも明確な病状は分からず、大学病院を紹介される
院内では血液検査、尿検査、エコー、レントゲン検査をおこなった。
結果、血液検査で炎症反応が出ているものの、尿検査は異常なし、エコーとレントゲンでは明確な判断がつきにくいので、大学病院に紹介状を書くとのこと。
ここまでで待ち時間合わせて2時間以上。
先生に自分で気になっていた、盲腸や虫垂炎なのかということを確認すると、可能性はゼロではないけど、腎臓周りが炎症を起こしている可能性もある、ということだけしかわからないとのこと。
これだけ色々検査して分からんのかい!
ちょっと思った。
抗生剤の点滴をしてもらい、抗生物質と解熱剤を処方してもらう。
今日このまま大学病院に行けるか?と聞かれたが、ネットで調べるうちに入院の可能性が高いと思っていたので、仕事があるので出来れば明日にしたいと答えた。
妻が一度、つわりがひどすぎて入院した際も、その場で有無を言わさず即入院になったので、それが自分に降りかかると、仕事が大変なことになる。
だとしたら、一度会社に行って、すべて引き継ぎや残処理をしたい。
そう思い翌日にしもらった。
会社で残処理と引継ぎをして、悪寒を感じながら帰る
下腹部の痛みを抱えながらそのまま会社へ行った。
歩くと昨日よりも確実に痛みがひどくなっている。
痛みがクリアになっているというか、右下腹部のこの部分が痛いというのが明確になっている。
会社に行く途中に、吉野家で牛丼並のつゆだくを食べた。
吉野家の牛丼ポイント「牛ポ」を貯めて交換した、牛丼並の半額券を使いたかったのだ。
半額券の期間がぎりぎりだったので、入院したら期限切れになる。
そう思い、この日の昼飯は吉野家一択だったのだ。
こんな時にまで、我ながら貧乏性だと思った。
会社には午後2時に着き、月末の各種処理や顧客連絡、社内引き継ぎをすべて行い、その日は早めに帰った。
同僚に症状などは伝え、入院の可能性も示唆しておいた。
なんだかんだで、明日は検査が終わって何もなく出社できれば良いな、と微々たる期待を胸に抱き、会社を後にした。
抗生物質が切れたのか、帰り道は悪寒が走り、歯をガタガタさせながら帰った。
家に帰って風呂、食事、薬を飲んですぐに布団に入る。
ダメだと分かっていても、SNSで「右下腹部 痛み 発熱」などで検索してしまう。
「発熱」というキーワードを含めて検索すると「大腸憩室炎」という病名が目に入った。
右下腹部の痛み、発熱、かなり当てはまる。
けっこう高い熱があるし、これなのかな。
ネット検索してヒットした医療系の記事より、SNSの方が個人の感じた症状と病院の診断結果をセットで発信しているので、情報は近いのかもしれない。
そう思った。
いずれにしてもちゃんと検査をしないとわからない。
腹を括るしかない。
そう思いスマホを置いて目を閉じた。
大腸憩室炎、後付けだがこれが正解だった。