【脂肪種手術入院1日目】緊張でほぼ眠れず、全身麻酔を検索して過ごす前日

脂肪種の手術

手術当日、会社を休んで朝から入院5日分の下着などの着替えをカバンに詰め込む。
入院中もリモートで仕事の対応をするために、PCなどの仕事道具も一式詰め込む。
支度はすぐに終わり、家を出るまでの時間が落ち着かない。
仕事中、帰宅後問わず、全身麻酔や脂肪種手術の記事や動画を観まくって、シミュレーションしていたが、やはり人生初の全身麻酔手術は怖い。

家の中をうろちょろしていると「腹をくくれ!」と妻から一喝される。
もう予定は決まっており、腹はくくっているが、やはり落ち着かない気分はどうしようもない。

13時に入院手続きだったので、早めに家を出て妻と昼食をとる。
入院前に行きたい、と言っていたラーメン屋に行こうか、と誘われるも気分は乗らず、
道中の中華食堂に入って、五目焼きそばと半チャーハンのセット。
美味いことは美味いが、やはり気分的に心底味わえない感じ。

昼食の後、病院近くのドラッグストアで水を2本購入。
少し早いが病院について、予定より30分前に入院手続きをする。

PCR検査をしてただただ病室で仕事をして過ごす

入院の書類を提出して、案内された入院病棟へ行く。
受付の方に名前を言って、まずは身長体重を測る。
食後だったが、さほど体重は増えていなかった。

病室は仕事をするので個室にした。
以前大腸憩室炎で入院した病院より、広くてきれいで快適だ。
WiFiも使用とのことで、仕事面の対応は問題ない。

少し気になっていた冷房の温度調整もできるようだ。
病院の冷房は抑えめなので、暑がりの自分が耐えられるかが不安だった。

しばらくすると、若い女性の看護師が来て、PCR検査をおこなう。
鼻の奥にぐりぐりとあれを刺すが、さほど痛くはなかった。
1週間熱を測って提出し、さらに病室まで入ってしまっているのに、今更PCR検査を受ける意味があるのだろうか。

待っている間に、麻酔医師が麻酔同意書を持って、麻酔の説明をしてくれる。
気になっている尿道カテーテルのことを忘れずに伝える。
説明では、麻酔を入れたら20秒くらいで寝て、起きたら終わってるとのこと。

ただ、副作用として喉の痛みや吐き気があるそうで、やはり怖い。

その後、看護師の方、栄養士、リハビリの方など来て色々な説明をしてくれる。
術後に飲む抗生物質、痛み止めのカロナール、傷口に塗る軟膏なども、この時点ですべてもらう。

最後に執刀する先生が来てくれて、少しだけ話をする。
脂肪種の手術は形成外科では一番多い手術だそうで、先生も経験が多くあるとのことで安心した。
先生の雰囲気も安心感が漂っていていい。

PCR検査の結果も陰性で、すべての説明が終わったのが15時過ぎ。
気分転換に売店へ行き、コーヒー牛乳を購入。
図書館で借りた本を読破し、少しだけリモートで会社の対応をしていると、あっという間に夕飯の時間になった。

最初に日の夕飯

この日のメニューは以下の通り。

・ハンバーグトマトソース
・野菜サラダ
・フルーツ
・米200g

味付けは薄いが、ハンバーグそのものの味を噛み締めて食べると悪くない。
妻も同じ病院に入院したことがあり、病院食は残しちゃった、と言っていたが、僕にとっては何ら問題ない。

しっかりと完食。腹6分目といったところ。
何もやることがないので、20時まで空いている売店へ行き、大福とお茶を購入。
大腸憩室炎の時は絶食だったので、何もすることがなかったが、今回は食事制限はないので、なんとなく食べてしまう。

部屋に戻ると、夜の部の担当看護師さんが来て、明日の手術着や当日の禁止事項を伝えてくれる。
飲食は夜12時まで、当日の7時以降は水も飲んではいけないらしい。

全身麻酔と老人の叫び声で全然眠れない夜

20時を過ぎると売店も空いておらず、うろちょろしようにも行く当てがない。
持ってきた漫画を読んだりしながら時間を潰す。

どこかで「痛いよ~」「誰か~」と何度も叫ぶ声が何度も聞こえてくる。
最初誰かが苦しんでいるのかと思ったら、どうも痴呆症気味の老婆らしい。
いつものことらしく、看護師さんもしばらく放っておいているようだ。
一旦気になるとどうも気になる。

22時過ぎ、ベッドに横になっていても、やはりどうも落ち着かず「全身麻酔」で検索をしてしまう。
何度検索しても出てくる情報は同じなのだが、何度も何度も検索してしまうのだ。
検索することで、未来予想が出来るというか、なんとなくそれで気持ちを落ち着かせているところがある。

気が付くと深夜2時を回っており、一瞬うとうとしたが眠れそうもない。
一度寝て次は4時半に目が覚めてしまった。

廊下にはこんな時間なのに「看護師さ~ん!」「誰か~」「たすけて~」という痴呆老婆の声が響き渡る。介護って大変そうだ。

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